エクスセンスズーム S96-106M

パワーと遠投性に優れたアイテム。9～16cmクラスのミノー、15～30gクラスのバイブレーションやブレードベイトなどに適応。河川、干潟、沖堤などのシーンで活躍。

ズームロッドがもたらす高い対応力。様々なシーンを1本で攻略。

エクスセンスズームは、1本のロッドを伸縮させて長さを変えられるのが最大の特徴です。刻々と変化する状況や、ポイントのシチュエーションに合わせて長さを調整できることで、アングラーが理想とするゲーム展開を1本のロッドで実現できることを目指しました。またシーバスロッドに求められる軽さや感度、高い操作性を犠牲にしないよう突き詰めたバランスも特徴で、ズームロッドという特殊な構造から想像しがちな重い・ダルい・扱いにくいといったイメージを解決しています。1本で2本以上のポテンシャルを持つロッドとして、まったく新しい形のシーバスロッドがエクスセンスシリーズに加わりました。

1本でズームインとズームアップが可能になる秘密とは。

エクスセンスズームの伸縮する構造は、グリップ内部に設けられた先端側の玉口と後端側のズームラバーによって構成されています。グリップの中でブランクスがスライドし、伸縮を固定できる仕組みです。ズームイン、ズームアップの最後にそのまま伸縮方向へ力を加えて押し込むことで、実釣の動作に対してズレることなくしっかりと固定される設計になっています。また、伸縮方向の反対側に力を加えることで固定が解除されます。

伸縮は上下に力を加えるだけ。スムーズかつ瞬時に調整できるシルキーズーム。

この機構を実現する上でこだわったのが、ロッド本来の性能を犠牲にしないこと。シーバスフィッシングにおいて重要な要素となる自重の軽さや、感度、操作性といった使いやすさにもこだわって設計されており、ズームロッドでありながら従来のシーバスロッドに匹敵する使い心地を目指しました。軽くて強いブランクスを実現する基本構造「スパイラルXコア」、さらなる軽さと感度をもたらす「カーボンモノコックグリップ」を代表とするシマノのテクノロジーによって、高いパフォーマンスを実現し、シーバスとのやり取りも安心して楽しんでいただけます。

ロングとショート、レングスで変わる使い心地。シルキーズームの活用法。

遠投とピンスポット攻略をこれまで以上に快適に

ズームロッドを使用する最大のメリットは、遠投とピンスポットの攻略が1本のロッドで対応できることにあります。広大な河川や干潟では遠投性に優れたズームアップを。その中で、所々に点在するピンポイントや橋脚付近を狙う際は、キャスト精度が高まるズームインの方を使うなど、状況に合わせて瞬時に対応できます。特にラン＆ガンの多いシーバスアングラーにとっては、これまで以上に効率よくポイントを探れるようになるでしょう。また1フィート＝約30㎝という長さの違いがもたらすロッドの使用感の変化は大きく、その使い心地には想像以上の快適さを体感していただけるはずです。

ズームインとズームアップを組み合わせて攻略する

またズームロッドだからこそできる使い方もあります。そのひとつが遠投とルアーアクションの組み合わせです。例えば飛距離とアクションが必要なシーンで、キャスト時にはズームアップで長くして飛距離を稼ぎ、ルアー操作時にはズームインで短くしてより細かいアクションを加えるといった使い方ができます。ルアーの遠投と繊細なアクションを加えることが1本でできるため、通い慣れたポイントでもこれまでとは違ったアプローチが可能です。

さらにズームの伸縮によってバッド部分の長さを変えることは、ロッドのパワーを変えることにもつながります。ズームアップすることでさらにバットパワーが強くなります。例えば、ルアーの重さに応じてロッドの長さを短くしたり長くしたりすることで、軽量なルアーから重ためのルアーも扱いやすくなります。

ストラクチャーを回避してスムーズに取り込む

さらに応用の使い方としてファイト中に長さを変える使い方も可能です。後方が狭くテイクバックしづらいポイントや、ピンスポット攻略時にはロッドを短くしていた方がキャストの正確性やルアーの操作性が高まりますが、相手が大物であるほどファイト中のパワーに余裕がなくなりがちです。その際は、ロッドを長くしてバッドパワーを高めると効果的になります。こうすることでしっかりとパワーが伝わり、シーバスを寄せやすくなります。また、アングラーとシーバスの間に矢板などのストラクチャーが沈んでいてラインブレイクの恐れがあるポジションや、足場が高い場所でも魚が取り込みやすくなります。また、ウェーディングなどで手前まで寄ってきて距離が近くなりすぎるシーバスに対しては短いロッドにすることで取り回ししやすくなり、正確なランディングを可能にします。

ズームインとズームアップの特徴